金融政策 2018 2 17

 ニュースでは、日本銀行の総裁・副総裁の人事が報道されていて、
賛否両論が書かれていますが、私は、現状では、賛成です。
 もちろん、大規模な金融緩和を続けても、
デフレ脱却もできない上に、インフレにもならないと考えています。
 しかし、デフレの進行を食い止めるには、金融緩和は必要です。
今の日本経済は、中央銀行に依存しすぎています。
そもそも、経済政策や経済成長は、政府が考えるべき責務です。
 さて、日本の人口構成を考えると、インフレにはならないでしょう。
4人に1人が高齢者で、なおかつ「人生100年時代」に突入する一方で、
若者に非婚者が急増している現状を考えれば、
とうてい経済発展は考えにくいでしょう。
 しかし、このような高齢化や非婚の問題は、
どう考えても、日本銀行の管轄外です。
 明白に政府の仕事であり、
政府が仕事をさぼってきたと言えるでしょう。
 さて、大学卒業の22歳で就職をして、
60歳で定年となると、38年間働くことなります。
 一方で、「人生100年時代」に突入したとなると、
60歳から100歳までは「無職」となります。
つまり、38年間働いて、40年間無職となります。
 このような引き算を考えると、定年は70歳が妥当だと思います。
48年間働いて、30年間無職となります。
60歳定年というのは、日本人の寿命が短かった時代の「名残」です。
 次に、若者の非婚の問題については、
確かに収入の問題があるかと思いますが、
今の若者は、若者らしさがなく、「老成」しています。
あれこれ考えすぎて、結局、前に進まないということです。
 私の経験を話しましょう。
結婚に関しては、妻の両親には反対されませんでしたが、
妻の上司には、反対意見を言われたことを覚えています。
「そんなに収入が低くて、やっていけるのか」
 妻の勤務先は、一流企業でしたので、
そういう発想になるのは、やむを得ないと思いました。
 「余計なお世話だ」と思いつつも、
駅前の不動産屋に行ってみると、
確かに、毎月の収入からアパート代を払うと、
「もはや生活ができない」と判明しました。
 それでも、オンボロのアパートを見つけて生活を始めました。
ある時、訪ねてきた友人が言った、
「この建物は、地震で崩壊しないか」という一言には不安になりましたが、
それでも、「住めば都」でオンボロでも楽しく暮らしました。
 若いうちから、分不相応な暮らしをしようとすると、
いつまでたっても結婚はできません。



























































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